明治35年、和歌山県の旧・上南部村（現・みなべ町）晩稲（おしね）で高田貞楠（さだぐす）氏が果実の大きい梅を見つけ、高田梅と名付けて栽培し始めました。昭和26年、上南部農協と南部高校の竹中勝太郎教諭が梅の優良系統選抜を行い、優良な37品種を5年かけて調査。南部高校園芸科の生徒たちも実習として調査選定に協力しました。 その中から最も優秀な品種「高田梅」が選定され、５年間の調査選別に南部高校園芸科の生徒たちが高田梅の選定栽培研究調査に協力したこと、南部高校（通称「南高（なんこう」の名を世に広めたいとの教育的な思いで、「南高（なんこう）」と命名し昭和40年農林省に品種登録されました。 南高梅の花は白色一重で2月上旬頃から開花します。 その母樹はみなべ農協の本所前や、「うめ２１研究センター」に移植されており６月には大粒の梅を実らせています。

当店の梅干に使用される紀州南高梅は木成りの完熟梅です。梅畑一面にネットを敷いて完熟落下したした梅を使用しています。それは青梅で収穫した紀州南高梅をいくら追熟して黄色くしても木成りの完熟梅のとろけるような肉質にはならないからです。なので、非常に皮が薄くて破れやすく、漬け込みの段階や調味の段階で梅干の皮が破れたりつぶれたりします。そんな皮さえ破れなければ特選A級の梅干だった梅干がつぶれ梅です。是非、当店自慢のつぶれ梅をご家庭にお届けいたします。